おはようございます。
社会保険労務士の森と申します。



とうとう12月に入りました。
この時期、1年でもっとも公私ともに忙しい時期とされています。



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師走とは、読んで字のごとし、師が走る、という意味。
ここでいう師とは、昔は僧侶の方を指していたらしく、この時期は年末法事が立て込んでおり、あちこち門徒さんの家に走り回っていたようでした。今は時代も変わって、僧侶さんより学校の先生を指すことが多くなりました。
この時期は期末テストや、家庭訪問、進学が控えている学級を受け持っている方でしたら、進路相談など、忙しい時期になります。

くれぐれも体調を崩されないように。




さて、令和4年版の労働経済白書が公表されました。
すべて触れていく余裕はないので、主要な部分だけピックアップしていきたいと思います。



1⃣労働力需要の展望

介護分野、情報通信分野での労働力需要の高まりの傾向
・介護分野 2019年度と比較し2040年度で70万人弱増加の見込み
・情報通信分野 2030年までに80万人弱の人材不足の見込みと指摘

②転職率の横ばい傾向、他分野からの医療福祉等への労働移動性向は低水準
・一般労働者の転職率 1991年は8.9%→2019年は8.4%
・医療福祉、情報通信分野への他分野からの労働移動性向は低水準
※労働移動性向 他の産業から特定の産業へどの程度移動しやすいかという指標


2⃣公共職業訓練の効果

介護福祉分野の訓練について、他分野からの労働移動を促進している可能性あり
→介護福祉分野の訓練への応募倍率や定員充足率が高くなく、人が集まらない傾向から、促進しているのでは。


3⃣転職者の減少傾向

・転職者数の推移
 2019年 353万人
 2020年 321万人
 2021年 290万人
 →2年連続減少傾向
・失業1年以上の長期的失業者数 
 2020年 53万人
 2021年 67万人
 →14万人増加

4⃣労働時間の傾向

・月間総実労働時間の持ち直し
 2019年 139.0時間
 2020年 135.1時間
 2021年 136.0時間
 →2021年のほうが2020年よりプラス傾向



労働経済の指標からわかるように、他分野から介護分野への転職が思った以上に進んでいない傾向がみられます。これも新型コロナ感染の恐怖が先に立って(どこの業界でもありうると思いますけどね)、介護分野への挑戦を控えている見方が強くなっているかもしれません。
また新型コロナ感染症の影響で経済が停滞し、あえて転職を控えようという方も増えている傾向も、数値で表されています。近年は若干労働時間が増加したこともありますが、それでも労働市場の停滞傾向はもうすこし続きそうですね。









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